金沢 浅野川洪水 水害被災者の日記

平成20年の金沢市・浅野川洪水で被災者になってしまったマンション住民の日記
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自民党 はせ浩議員が視察
 本日午前10時ごろ、自由民主党衆議院議員 馳浩(はせひろし)さんが、今週月曜の豪雨時の堤防切れ間封鎖のドタバタ騒動を聞いて、早速視察と街頭演説に駆けつけてくださいました。

 選挙近くの忙しい中でも、このブログや毎日新聞の記事を読んでくださったようで、時間を割いて浅野川の現場を見に来てくださいました。

 来る総選挙では、このように住民の意見を聞き、現場を見て、素早く行政に住民の意見を伝えてくれる政党と議員を、被災者として応援したいと思います。
自民党県議北あつしさんが県当局に質問
 自民党県議会議員、北あつしさんが、6月26日の毎日新聞の朝刊記事を見て、早速その日に県議会の土木企業委員会で、堤防の切れ間封鎖について事実確認の質問をしてくださいました。(北あつしさんのブログ6/25

 また、翌日6月26日には、金沢市選出の自民と公明の県議、市議で組織された「犀川・浅野川治水対策協議会」の総会で、県当局に河川管理の要望を伝えてくださったとのことです。(北あつしさんのブログ6/26

 このように、素早く県に対して行動を起こしてくださる議員がおられることは、住民にとって非常に心強いことです。心より感謝いたします。
毎日新聞のコラム-真相暴露と提言
 コラムニストの村井幸子さんが、月曜日のドタバタの真相を、毎日新聞に書いておられます。

 毎日新聞、村井幸子さんのコラム

 河川管理に関わる行政職員は、マニュアル主義に陥ることなく、住民の声、思いを知り、臨機応変に対応し、危険を避けることが肝要だというわたしの主張を、うまくコラムに仕上げてくださいました。
県よりひどい、金沢市の水門管理
 昨夜の豪雨に対して、石川県が住民の要望に応じて角落としの閉鎖を行ったことは、このブログでもお伝えした通りですが、同時期に水門管理を行う金沢市はどうしていたのでしょうか?

 共産党金沢市議の森尾よしあきさんが、すぐに調べてくださいました。

・大雨注意報、大雨洪水注意報が出された当日の午前9時28分から第1時非常配置がされ、パトロールを各方面で行うと共に、伏見川、高橋川、浅野川での状況把握に努めた。

・20時56分に大雨警報が出されたが、この時点でも水門管理を委託している地元の管理者に注意を呼びかける連絡はしなかった。金沢市水防計画にもそうした指示が明記されていない。

・金沢市内水整備課長は、氾濫注意水位になると水防活動を行うことになっていると説明した。

 結局のところ、パトロールで状況把握をしただけで、水門管理者に連絡さえしていないという事実がわかりました。

 昨年の浅野川氾濫では、並木町では県の管理する角落としよりも、市の管理する水門から水が先に入っています(金沢地方裁判所に証拠提出済み)。すなわち、角落としよりも水門を先に閉める必要があったのです。

 なのに昨晩の豪雨で金沢市は、県が住民の声を聞いて角落としを閉めたのを傍観していただけ。水門管理者に注意を呼びかけようとさえしない。そのような水防計画さえ作っていないことが露呈しました。

 このままでは昨年と同様に、いつ水門からの浸水が起こるかわかりません。一刻も早い水門管理の改善を望むものです。

NHK金沢のニュースから


浅野川水防計画改定後初の切れ間閉鎖

(以下、NHK金沢のニュースより)
去年7月に金沢市を襲った豪雨による浅野川のはんらんを受けて、県は堤防の切れ間を閉鎖する新たな基準を盛り込んだ水防計画をまとめましたが、22日の雨を受けて、浅野川では水防計画が改められてから初めて堤防の切れ間がふさがれました。
ことし5月に改訂された新しい県の水防計画では、去年7月の浅野川はんらんの要因として堤防の切れ間の閉鎖の遅れが問題となったことから、これまで閉鎖の基準となっていた金沢市材木町の天神橋の水位に加えて、洪水警報が発表されたときに切れ間を閉鎖する新たな基準も加えられました。
22日の雨で浅野川の周辺の住民から「この雨で再びはんらんするのではないか」という心配する声が県央土木総合事務所に相次いだことから22日夜8時ごろ、堤防の切れ間が県が水防計画を改めてから初めてふさがれました。
22日夜は、県の職員2人と堤防の切れ間の管理委託を受けた業者4人が、浅野川に4か所ある切れ間を下流側から順番に金属の板を積み重ねて川の水があふれないようふさいでいきました。
去年のはんらんで被害を受けたという住民の1人は、「何度も電話をしましたが、『加賀北部に警報が出るまで閉じれません』と言われ不安になりましたが、閉じてくれることになってよかったです。悲劇を繰り返さないため、今後もマニュアル通りではなく、臨機応変な対応をしてもらいたいと思います」と話していました。

(インタビューを受けているのは誰でしょうか???)
いやいや閉めた角落とし
 夕方仕事を終えて自宅に帰ると並木町は大雨。「ザーッ」という雨音が響き渡っています。ニュースでは「明日未明まで大雨、河川の増水、土砂災害に注意」とのこと。

 昨年大被害をもたらした浅野川の堤防切れ目を見ると、まだ閉める気配がありません。急いで県央土木総合事務所に電話をしました。

(18:55から約10分間の電話のやりとりの要約)
なおき    「並木町の角落としを閉めないのですか?」
県央土木吉本氏「大雨警報が出るまで閉めません」
なおき    「空振りになってもいいから、閉めたらどうですか。去年のような被害が起こることを住民は皆心配しています。」
県央土木吉本氏「基準を超えるまで閉められません」
なおき    「住民を安心させるのが行政の役割ではないのですか」
県央土木吉本氏「それじゃ基準は何のためにあるんですか」
なおき    「基準に従って、去年は間に合わなかったのではないですか」
県央土木吉本氏「上司に伝えておきます」
なおき    「伝えて終わりと言うことですか。所長に電話して、30分以内に返事をしてください」

 このやりとりを某記者に電話で伝え、県央土木にも電話してもらいました。

(19:33県からの電話)
県「大雨警報が出そうですので、今から閉鎖の指示を出します。8時過ぎにつくと思います」

 急いで夕食を食べて19:45ごろ並木町の角落としの前に行くと、たくさんの取材陣が来ていて驚きました。


20:05 県央土木と業者が到着

20:10 東山側浅野川大橋詰の角落とし閉鎖を開始

20:17 東山側公園前の角落とし閉鎖を開始

20:24 並木町側梅の橋横の角落とし閉鎖を開始

 県央土木から業者に指示を出して約1時間で並木町の角落としが閉鎖されました。ものすごい雨の中でしたが、まだ水位自体は上がっていなかったので、ゆっくりとやっているような雰囲気が見えました。不思議なのは下流から順番に閉めていること。浸水被害拡大を防ぐためには、上流から閉めるのが当然でしょう。そんなことさえ、住民から指摘されるまでわからないのでしょうか。

マスコミ  「住民の要望で閉めたんですか」
県央土木N氏「いいえ、県の判断です」
なおき   「わたしの電話がなければしめなかったでしょう」
県央土木N氏「両方です」

 県央土木は、角落としを閉める基準には達していなかったけれど、早めの対応を行ったということを宣伝させるために、たくさんのマスコミを呼んだのです。

 わたしがその場にいなければ、住民から要望の電話があったことも、一度は却下したこともマスコミには伝わらなかったでしょう。現場ではマニュアル通りにしか受け答えできず、上司の許可を取るまでに30分もロスしていることはひた隠しにして、「今回は迅速に対応しました」などとマスコミに胸を張っている県央土木課長のことを被災住民はどのように感じるでしょうか。

 なによりも、わたしが某紙記者に伝えて、県央土木に電話してもらわなかったら、大雨警報が出る前に角落としを閉めることは、決してなかったでしょう。(県央土木M氏は某紙記者に対して、住民一人からしか電話がないから閉めないと言ったそうです)

 結果として住民の要望に応えて、角落としの閉鎖がなされたことはよかったと思います。ただ、県央土木の現場はいまだにマニュアル通りにしか動かないこと、そしてマスコミの力を借りなければ、決して県央土木が動かなかったであろうことは、非常に残念なことです。

 明日の朝刊には「県の迅速な対応」などの見出しになっていることでしょう。実情は上記の通りお寒い限りで、わたしはまんまと県の宣伝のために利用されたようなものですが、水防計画の基準に達せずとも、臨機応変に角落としを閉鎖するという前例ができたことは、ひとつ住民の安心につながりました。皆様に感謝。
第一回口頭弁論
 本日14時より、浅野川水害訴訟第一回口頭弁論が開かれました。

 金沢地方裁判所で一番広い、2階1号法廷を用意していただいたのですが、たくさんの傍聴者が訪れたため、事前に傍聴券の配布がありました。しかし、裁判所のご厚意で長椅子につめて座らせていただき、全員が傍聴することができました。感謝です。

 連日夜遅くまでかけて作ったパワーポイントのプレゼンテーションを、3人の裁判官がうなずきながら真剣に聞いて下さったことは、とてもうれしく思いました。地下駐車場が天井まで水没する迫力の動画には説得力があったようです。



6時のNHKニュースより

 次回、第二回口頭弁論は2009年9月18日水曜日16時からです。

(本業のスケジュールが立て込んでおり、ブログの更新が遅れ、ご心配をおかけしましたことをお詫びいたします)
今後のスケジュール
 浅野川水害訴訟の今後のスケジュールをお知らせします。

 平成21年6月12日(金曜日)14時(金沢地方裁判所二階1号法廷)に、第1回口頭弁論期日が決定しました。裁判所は5月上旬の開廷を予定していたのですが、相手側弁護士の都合などにより一ヶ月以上先送りされた模様です。原告にはいまだにお店を再開できない方や、自宅に戻れない高齢者もおられます。被告によるこれ以上の引き延ばしが行われないように願っています。

 これに先立ち、5月17日(日曜日)10時より、材木公民館にて浅野川水害原告団結団式を行います。裁判の今後の見通しなどについて原告団事務局と弁護団より説明を行います。
浅野川水害原告団のサイト
 浅野川水害原告団の公式サイトができました。

 まだ内容は少ないですが、今のところ、3月27日に金沢地方裁判所に提出された訴状などがアップされています。

 第一回の公判は、5月上旬の予定とのこと。日時が決まったらこのブログでもお知らせしますが、傍聴席をいっぱいにして、この訴訟に対する世間の関心の高さを、ぜひ裁判官にも知ってもらいましょう。

浅野川水害原告団 公式サイト
http://suigai.com/
北陸中日新聞の記者コラム
 4月3日の北陸中日新聞の記者コラム『窓』に、浅野川水害訴訟について取り上げられています。

北陸中日新聞 記者コラム:窓『不信感』

 「県や金沢市が堤防の切れ目や水門を閉鎖しなかったことと、被害との因果関係は裁判所が判断する。しかし、どんな結果になろうと、住民に芽生えた不信感は消えることはない。裁判の準備とは別に、県はなぜ訴えられたのかを考える必要がある。」

 記者会見で原告団代表が話した、わたしたち被災者の悔しい気落ちを、うまく汲み取ってくださったと思います。

 これからはじまる法廷での県と市の答弁が、これ以上被災者の不信感を増幅させるものでないことを願っています。

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