夕方仕事を終えて自宅に帰ると並木町は大雨。「ザーッ」という雨音が響き渡っています。ニュースでは「明日未明まで大雨、河川の増水、土砂災害に注意」とのこと。
昨年大被害をもたらした浅野川の堤防切れ目を見ると、まだ閉める気配がありません。急いで県央土木総合事務所に電話をしました。
(18:55から約10分間の電話のやりとりの要約)
なおき 「並木町の角落としを閉めないのですか?」
県央土木吉本氏「大雨警報が出るまで閉めません」
なおき 「空振りになってもいいから、閉めたらどうですか。去年のような被害が起こることを住民は皆心配しています。」
県央土木吉本氏「基準を超えるまで閉められません」
なおき 「住民を安心させるのが行政の役割ではないのですか」
県央土木吉本氏「それじゃ基準は何のためにあるんですか」
なおき 「基準に従って、去年は間に合わなかったのではないですか」
県央土木吉本氏「上司に伝えておきます」
なおき 「伝えて終わりと言うことですか。所長に電話して、30分以内に返事をしてください」
このやりとりを某記者に電話で伝え、県央土木にも電話してもらいました。
(19:33県からの電話)
県「大雨警報が出そうですので、今から閉鎖の指示を出します。8時過ぎにつくと思います」
急いで夕食を食べて19:45ごろ並木町の角落としの前に行くと、たくさんの取材陣が来ていて驚きました。

20:05 県央土木と業者が到着

20:10 東山側浅野川大橋詰の角落とし閉鎖を開始

20:17 東山側公園前の角落とし閉鎖を開始

20:24 並木町側梅の橋横の角落とし閉鎖を開始
県央土木から業者に指示を出して約1時間で並木町の角落としが閉鎖されました。ものすごい雨の中でしたが、まだ水位自体は上がっていなかったので、ゆっくりとやっているような雰囲気が見えました。不思議なのは下流から順番に閉めていること。浸水被害拡大を防ぐためには、上流から閉めるのが当然でしょう。そんなことさえ、住民から指摘されるまでわからないのでしょうか。
マスコミ 「住民の要望で閉めたんですか」
県央土木N氏「いいえ、県の判断です」
なおき 「わたしの電話がなければしめなかったでしょう」
県央土木N氏「両方です」
県央土木は、角落としを閉める基準には達していなかったけれど、早めの対応を行ったということを宣伝させるために、たくさんのマスコミを呼んだのです。
わたしがその場にいなければ、住民から要望の電話があったことも、一度は却下したこともマスコミには伝わらなかったでしょう。現場ではマニュアル通りにしか受け答えできず、上司の許可を取るまでに30分もロスしていることはひた隠しにして、「今回は迅速に対応しました」などとマスコミに胸を張っている県央土木課長のことを被災住民はどのように感じるでしょうか。
なによりも、わたしが某紙記者に伝えて、県央土木に電話してもらわなかったら、大雨警報が出る前に角落としを閉めることは、決してなかったでしょう。(県央土木M氏は某紙記者に対して、住民一人からしか電話がないから閉めないと言ったそうです)
結果として住民の要望に応えて、角落としの閉鎖がなされたことはよかったと思います。ただ、県央土木の現場はいまだにマニュアル通りにしか動かないこと、そしてマスコミの力を借りなければ、決して県央土木が動かなかったであろうことは、非常に残念なことです。
明日の朝刊には「県の迅速な対応」などの見出しになっていることでしょう。実情は上記の通りお寒い限りで、わたしはまんまと県の宣伝のために利用されたようなものですが、水防計画の基準に達せずとも、臨機応変に角落としを閉鎖するという前例ができたことは、ひとつ住民の安心につながりました。皆様に感謝。